ひ よ こ   2008年度 鳥取ルーテル幼稚園 園便り冬休み号
出勤途中に、横断歩道で停車していると、自転車に乗った高校生らしき女の子がスカートをはためかして、すごい勢いで目の前を通り過ぎて行きました。一瞬顔が合ったその子は、忘れもしない卒園児でした。その子も、私を覚えてくれていて、自転車で走りながら、車道に出た私に、笑顔で手を振って応えてくれました。
 
 さて、毎年のことですが、この時期になりますと、教会関係の施設から機関誌が送られてきます。数日前に養護施設から届いたものに、「子どもの幸福の出発は親」という見出しの一文がありました。15年振りに母親に会えるのを楽しみに待っていた子が、約束の日に、母親が現れなかったために、部屋中で暴れまわり、物を投げて大乱闘し、「おまえらは嘘つきや」と言い、泣き叫んだことが、書かれていました。最終的には、その子は、母親と暮らすことになり、「親子の間には、日々、家庭のように暮らす保育士とて入ることができない」というのが、結論でした。最終回の視聴率が26%を超えた今年のNHKの大河ドラマ「篤姫」も、テーマは、親子や家族でした。篤姫が自分の人生を回想しながら、人の幸せについて、「地位や名誉、ましてや財産などではなく、家族や友人と共に過ごし、語らう何気ない日々こそ・・・(正確に覚えていなくて申し訳けありません。)」と語るシーンが心に残りました。
 
 幼稚園では、機関誌に書かれていたようなことはありませんし、篤姫のように人生経験を積んではいませんが、幼児も、家族の大切さを感じています。私が、この文章を書いている途中に、年中児の女の子が、「園長先生がバブちゃん(赤ちゃんのこと)だったら、中原先生に甘える?」と聞くので、逆にその子に、「〜ちゃんは、誰に甘えるの?」と言葉を返すと、「お母さんとお父さん。だってお父さんの隣でねているもん!」と嬉しそうに教えてくれました。子どもたちが、多くの人の前で、「お母さん!」と呼ぶ時には、「この人は、私のお母さんです!」ということを、周囲の人にアピールしているように感じるのですが、いかがでしょうか。

 冬休みは、クリスマスがあったり、お正月があったり、家族や親族と過ごす機会が多い子ども達にとっては、楽しいこと一杯の日々です。いつもお伝えすることですが、幼児は、お父さん、お母さんと一緒にいるだけで、嬉しいのですから、子ども達の声に耳を傾け、一緒にいる時間を大切にしてあげて下さい。勿論、基本的生活習慣に関するようなことは、その様子を点検し、必要なことは、身に付けさせることと、子ども達が親に従わなければならない場面では、しっかりとそうさせてあげて下さい。
 
 最後になりましたが、二学期も多くのご協力をありがとうございました。
 それぞれのご家庭の皆様の上に神様のお守りと祝福がありますように。
 素敵なクリスマスと良いお年をお迎え下さい。